短編小説
タカシ「お父さんってさ、朝のルーティンってある?」父「いや、ないなぁ。なぜそんなことを聞くんだ?」タカシ「朝のルーティンがあった方が、短い朝の時間を効率よく使えるんじゃないかと。学校に行く前の時間がいつもバタバタして、しんどいと思っている…
いつものように学食の窓側の席に座り、参考書や専門誌を読んでいる。 窓からはじんわりと熱を帯びた日が差し込んでくるが、 冷房がそれを中和し、とても心地が良い。 「今日も外は暑そうだ」 夏と秋の狭間の季節。 朝は頭痛を催すほど蝉の鳴き声が鼓膜を刺激…
自転車をこぎながら山へ向かう。 木漏れ日がアスファルトを斑模様に照らし、斑模様は風で揺らめく。 雨上がり。 汗をかいているアジサイ。 もう少しでヒマワリが咲く季節になる。 僕は授業が終わると、カバンを担ぎ急いで自転車に乗り、いつものあの山へと向…