タカシとお父さん「交通違反取締り」
父「タカシ!お前に朗報だ!俳優目指しているんだったよな?なんとお父さんが演劇の話持ってきたぞ~♪」
タカシ「本当に!?どこで?内容は!?」
父「なんと場所はお父さんの職場だ」
タカシ「…。職場?何すんの?」
父「うん、お父さんの職場でな、交通安全の演劇をするんだよ。ほら、いまスピード違反とか飲酒運転とかスゴいだろ?だから社長が社員に意識付けをさせるって言うんだよ。」
タカシ「で、なんでお父さんが頼まれたの?」
父「なんでって、どうせやるなら楽しく意識付けるために演劇をしようと提案したからだよ。」
タカシ「へぇ~。まぁいいけど。一応自分のためになるし。」
父「よし。じゃあ決定だ。とりあえず、アドリブで行こうか。タカシの実力が試されるぞ~♪」
タカシ「アドリブ!?設定は?」
父「タカシは警察。お父さんが捕まる人の役だ。捕まる理由は…やっぱスピード違反だな。結構多いだろうし。」
タカシ「分かった。じゃ、やってみるよ。」
タカシ(警察・以下略)「はいそこ止まって~。」
父(違反者・以下略)「あ~、スピード違反で捕まったか。」
タカシ「ちょ~っと今スピード出し過ぎじゃないかな~?」
父「あぁ、すみません。スピードを落とすと爆弾が爆発するんですよ。」
タカシ「ハリウッド映画かよっ!まぁ、でもやりすぎでしょう~。30キロオーバーだよ?」
父「そんな食べてないのに!?」
タカシ「体重のことじゃねーよ」
父「じゃないんですね♪」
タカシ「…。はい。」
父「あの~。さっき『ちょっと出し過ぎ』って言いましたよね?」
タカシ「言いましたね。スピードをちょっと出し過ぎと言いましたよ。」
父:「『ちょっと』『出しすぎ』って『少ない』けど『多い』」みたいな感じですか?
タカシ「え、うん。まぁ。」
父「へ~。不思議な言葉使いますね~。…ご職業は詩人で?」
タカシ「ケーサツだよ!ケーサツ!詩人が交通違反取り締まるか!?っていうか、さっきからお父さんのアドリブおかしいよ!!」
父「どーしたタカシ!?興奮しすぎじゃないか!?まずは落ち着け!深呼吸をするんだ! ヒーヒーフーだ。ヒーヒーフー。」
タカシ「ラマーズ法!?妊婦かっ。おれは妊婦かっ。警察じゃなくて!?」
父「妊娠してても頑張って交通を取り締まっている警察も中にはいる」
タカシ「見たことないよ!」
タカシ「ハァ…。えっと。じゃあ免許証見せてくれるかな?」
父「はい。じゃあこれで。」
タカシ「えっと。鈴木タカシ。3年4組。って僕の学生証っ!?いつの間に僕の取ったんだよ…。」
父「お前がチュパカブラ探しに行った時だ♪」
タカシ「行ったことねーよ。早く免許証だして。」
父「はい♪」
タカシ「どうも。」
父「罰金はもちろんガク割で!」
タカシ「効かねーよ」
父「ですよね♪」
タカシ「…キミ、さっきから警察の私にはむかおうとしてないか?」
父「そんなっ!ハムじゃなくてソーセージ買う気ですよ♪」
タカシ「『ハム買う』と『歯向かう』は違いますから!」
父「えっお歳暮は?」
タカシ「いらねぇーよ」
父「…!?」
タカシ「なぜ驚く…。はい、免許証早く出しなさい。」
父:「はい。」
タカシ「ったく。最初っからそうしていれば良かったんだよ。え~っと、鈴木タカシ…ってまた学生証!?意味不明!!」
父「すみません♪前職の癖で先ほど渡した免許証を気づかないようにスっちゃい…ゲホンゲホン。どうぞ。」
タカシ「余罪を感じるんだけども…。じゃあここに拇印して。」
タカシ「よし。じゃあ、ちゃんと罰金払うんだぞ。」
父「はい。分かりました。」
父「いやー♪今年ソーセージ買いだめしてて良かった良かった♪」
タカシ「えっ、どうして??」
父「罰金はソーセージ払いで♪」
タカシ「できるか!」
今週のお題「今年買って良かったモノ」